選ばれる理由②

大学入試の
変化が示す
教育の大転換期

テストの点数よりも大切な
「生きる力」の時代へ

なぜ今、大学入試や社会で
「非認知能力」が求められるのか?
その理由と重要性をデータから紐解きます。

「良い大学へ進学し、
安定した将来を」。
そう願う親心とは裏腹に、
社会は今、激変しています。

AIの進化やグローバル化など、
予測困難な時代を生きる子どもたち。
その「安定した将来」のために必要な能力の定義が、
今、根底から覆されようとしています。
その象徴が「大学入試の変化」です。

知識の量だけでは測れない「主体性」や
「思考力」が問われるようになった今、
私たちがお子様に授けるべき力とは
何なのでしょうか。
これからの教育の羅針盤となる「生きる力」と、
その根幹である「非認知能力」の重要性について、
最新のデータに基づき紐解いていきます。

目次

  1. 1
    【入試の変化】大学入試が大変革。
    「知識」より「資質」へ
    • 「一般入試」はもはや少数派に
    • 今、問われている「3つの資質・能力」
  2. 2
    【非認知能力】お子様の未来を
    豊かにする「内面の力」
    • テストでは測れない「内面の力」
    • 主な非認知能力一覧
    • 科学が証明する「将来への投資効果」
  3. 3
    【社会のニーズ】社会が本当に
    求めているのは、この「非認知能力」
    • 企業が採用時に重視する能力
    • 企業が選考で重視する要素
  4. 4
    【結論】「非認知能力」こそが
    「確かな学力」の土台になる
    • 「心のエンジン」が学習を加速させる
TREND 01

大学入試が大変革。
問われるのは「知識」より「資質」

親世代の「常識」は、
もう通用しないかもしれません。
ペーパーテスト一発勝負の時代は終わり、今、
大学入試は知識の「量」から、使いこなす「質」へと
大転換しています。

「一般入試」はもはや少数派に

推薦・総合型で過半数 ※文部科学省「大学入学者選抜の実態」データより作成

文部科学省のデータによると、従来の学力試験(一般選抜)での入学者はもはや少数派。「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」の合計は52%に達し、大学入試の主流となっています。合否のカギを握るのは、合否を握る「3つの資質・能力」。

合否を握る「3つの資質・能力」

  • 知識・技能
  • 思考力・判断力・表現力
  • 主体性を持って学習に取り組む態度

これらを評価するために、高校生活で何を経験し、どう取り組んできたかを示す「経験のポートフォリオ」が求められています。

TREND 02

お子様の未来を豊かにする
「非認知能力」とは?

では、新しい入試で問われる「資質」とは
何でしょうか?
それはIQや偏差値では測れない「非認知能力」。
最新の教育経済学が証明する、お子様の人生を支える
「見えない力」です。

テストでは測れない「内面の力」

IQや学力テストのように数値で測れる能力であるのに対し、「非認知能力」は数値化しにくい目標に向かって頑張る力人とうまく関わる力などを指します。

この「目に見えない力」こそが、学力などの「目に見える成果」を支える土台となることが分かっています。

非認知能力氷山モデル

主な非認知能力一覧

非認知能力には様々な要素が含まれますが、特に教育において重要とされる代表的な能力は以下の通りです。

やり抜く力(GRIT) 困難に直面してもあきらめず、長期的な目標に向かって粘り強く努力し続ける力。
自制心 目先の誘惑に負けず、感情や行動をコントロールして、より大きな目標を優先する力。
協調性 他者とコミュニケーションを取り、協力して物事を進めたり、円滑な関係を築く力。
共感性 相手の立場に立って物事を考えたり、他者の感情を理解し寄り添う力。
意欲 新しいことに興味を持ち、自ら進んで主体的に取り組もうとするモチベーション。
自己肯定感 自分の価値を認め、自分自身を大切に思う気持ち。挑戦する勇気の源。
レジリエンス(回復力) 失敗や困難な状況に直面しても、心が折れることなく、しなやかに適応して立ち直る精神的な回復力。

科学が証明する「将来への投資効果」

「教育経済学」の分野では、幼児期から学童期にかけて非認知能力を育むことが、お子様の将来の学歴、年収、持ち家率、さらには健康状態や幸福度にまで、長期的にポジティブな影響を与えることが学術的に証明されています。

データに基づき教育の効果を分析する「教育経済学」によって、非認知能力の重要性が世界的に注目されています。ノーベル経済学賞を受賞したヘックマン教授の研究(ペリー就学前プロジェクトなど)をはじめ、世界中のデータがその重要性を裏付けています。

非認知能力教育と学歴・収入の関係

(40歳時点の追跡調査)
学歴(高校卒業率)
教育無し
45%
教育有り
60%
年収(月収2千ドル以上の割合)
教育無し
27%
教育有り
60%
持ち家率
教育無し
13%
教育有り
36%

出典:ジェームズ・J・ヘックマン
「ペリー就学前プロジェクト」

非認知能力教育と学歴・収入の関係

能力

社会での評価・影響

忍耐力

成績、貯蓄、健康が良い傾向

自制心

借金、病気、薬物依存と関連

やり抜く力

仕事や結婚生活を定着させやすい

慶應義塾大学教授
中室牧子氏によると、

やり抜く力や自制心などの「非認知能力」は将来の収入と強く相関し、特にキャリアの山場である40〜60代でその効果が最大化します。これらは逆境からの回復を早める「人生の保険」として機能し、生涯の経済的安定を支える基盤となります。

出典: 中室牧子
「将来の収入が上がる3つの非認知能力」
EDUCATION SKILL SET(YouTube)より

TREND 03

社会が本当に求めているのは、
この「非認知能力」

この「非認知能力」が求められるのは、
入試だけではありません。
社会に出たとき、本当に評価されるのは
「偏差値」なのか、それとも「内面の力」なのか。
企業の採用現場からも非認知能力を
重視する姿勢が見受けられます。

企業が採用時に重視する能力

経団連の調査(2022年)によれば、企業が採用選考で重視する資質として、約8割が「主体性」「チームワーク・リーダーシップ・協調性」を挙げています。

また、約4割の企業が、変化の激しい時代を生き抜くための「学び続ける力」に期待しています。
社会に出たとき、本当に役立つのは偏差値ではなく、自ら課題を解決し、学び続ける姿勢なのです。

企業が選考で重視する要素(上位項目)

主体性
85%
チームワーク
・協調性
80%
実行力
75%
課題設定
・解決能力
70%
論理的思考力
60%
学び続ける力
40%
専門性
30%
語学力
15%
学歴・大学名
5%

※経団連「採用と大学改革への期待に関する
アンケート結果」等の傾向より

CONCLUSION

「非認知能力」こそが、
「確かな学力」を伸ばす土台になる

「非認知能力」を育てることは、
決して受験勉強の遠回りではありません。
むしろ、この「心の土台」があるからこそ、
厳しい受験も乗り越え、
確かな学力が積み上がっていくのです。

「心のエンジン」が学習を加速させる

「勉強しなさい」と強制するよりも、目標に向かってやり抜く力や、粘り強く考える力といった「非認知能力」を育む方が、結果として学力は飛躍的に伸びます。

これこそが、学習意欲を引き出す「心のエンジン」なのです。

非認知能力と確かな学力

「非認知能力」と「確かな学力」
この両輪を、6年間でどう育むのか?

その答えは、目先の受験テクニックではなく、
お子様の「知的好奇心」を揺さぶり続ける、
本質的な教育環境の中にあります。

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