卒業生ストーリー
朝日塾小学校でのびのびと学校生活を過ごした卒業生たちは、6年間で得た学びを活かし、思い出を心の糧に、それぞれの世界へ羽ばたいています。
14期生 國米創さん
(2007年3月卒業) プロセーラー DMG MORI SAILING TEAM朝日塾小学校の後輩たちへ:自分の「好き」を信じて
私は小学校2年生の時に、朝日塾小学校に転校してきました。正直に言うと、当時の私は勉強が特に得意だったわけではなく、運動も「クラスで一番!」というような目立つタイプではありませんでした。
でも、一度「面白い!」と思ったことには、時間を忘れて夢中になる子どもでした。休み時間に友達とサッカーをして遊んだ記憶は、今でも鮮明に覚えています。そんな私が、小学校1年生のときに始めたのが「セーリング(ヨット)」でした。当時はただ楽しいだけの気持ちでした。
夢中になり続けた先で見えた世界
「好き」という気持ちだけで続けてきたセーリングですが、気がつけば高校、大学と進むにつれ、オリンピックを目指して挑戦したり、日本代表として海外レースに出場する機会を何度もいただいたりしました。
そして現在は、「DMG MORI SAILING TEAM」の一員として、フランスのロリアンを拠点にプロセーラーとして活動しています。
命がけの挑戦:ミニトランザット
2025年には単独で太平洋横断レース「ミニトランザット」という非常に過酷なレースに挑戦しました。これは、全長わずか6.5メートルの小さなヨットにたった一人で乗り込み、外部との連絡を一切断って大西洋を横断する(約7,400km)というものです。
残念ながら、レース中にポルトガル沖で未確認浮遊物と衝突し、船が浸水してリタイアするという経験をしました。救難信号を出し、幸いにも通りかかった貨物船に救助され、アフリカのガーナで下船しましたが、命の危険を感じる大きな挫折でした。
「好き」が未来の基盤になる
今、振り返ると、朝日塾小学校で学んだことや、のびのびと遊んだ経験が、自分の心の根っこ(基盤)になっていたのだと気づかされます。あのとき、先生や友達と全力で関わり、好きなことに熱中した日々が、今の私の粘り強さを作ってくれました。
みなさんに伝えたいのは、「今、何かがうまくできなくても大丈夫」ということです。勉強やスポーツが周りよりできなくても、焦る必要はありません。それよりも、自分が純粋に「これ、好きだな」「面白いな」と思える瞬間を大切にしてください。その「好き」という小さな種が、いつかあなたを想像もできないような広い世界へ連れて行ってくれるはずです。
24期生 太田陽子さん
(2017年3月卒業) バレエダンサー サラトフオペラバレエ劇場
私の朝日塾小学校の思い出は、音楽発表会とバス通学です。音楽発表会では、希望の楽器のオーディションに向けて頑張ったこと、そしてバス通学では片道1時間もかかりましたが、低学年のときはお姉さんたちとあや取りしたり、おしゃべりしたりと楽しく過ごし、自分が高学年のときは小さい子と折り紙をしたりと、思い出がいっぱいあります。
そして5年生のときに担任の佐久間先生がバレエの発表会を観に来てくださり、「陽子ちゃん、バレエの道に進みなよ!」って仰ってくださり、それから何の迷いもなくバレリーナになることを決めました。5年生で大きなコンクールに初めて出たときは入賞もしなかったのですが、6年生のときに全日本バレエコンクール中国地区3位に入ることができました。
中学はバレエに理解のある岡山中学に進学し、毎日バレエ漬けの日々で、中学2年で念願のロシアボリショイバレエアカデミーの入学許可をコンクールでもらうことができました。その頃はコロナ禍のため、渡航規制やPCR検査等、大変でした。そして今度はウクライナ侵攻が始まりましたが、ロシアに残ってるアカデミーの学生やバレリーナもたくさんいて、現地は意外と安全と聞いて、迷わず9月からロシアに戻りました。実際、現地はとても治安が良く、安全に暮らせてます。毎日朝9時からクラシック、キャラクター、アクチョール、ロシア語、英語、フランス語、文学、歴史、哲学等、もちろんロシア語での授業が18:30まで、日曜日以外は毎日あります。そして今、最終学年となり、来月から始まるロシア国家試験に向けて準備をしています。
私が6年生のときに学校で描いた将来の夢は、世界で活躍するバレリーナです。その夢のスタート地点にあと少しで立つことができます。全力で応援してくれた家族、そして小学校の先生方、夢に向かって背中を押してくださり、ありがとうございました。
25期生 千原顕勝さん
(2018年3月卒業) 東京大学教養学部学際科学科灘高等学校
高校時代に、コロナ禍の影響で地元の路線バスの廃止計画が取り沙汰されたのがきっかけで、持続可能な公共交通や住み慣れた地域で住み続けられるまちづくりをテーマに探求活動を始め、政策アイデアコンテストなどで自身のアイデアを発表してきました。
そして、それが評価されて東京大学教養学部学際科学科に学校推薦型選抜で合格することができました。大学では、研究した内容をビジネスコンテストなどで発表したり、地方自治体でのフィールドワークに参加したり、外資系コンサルティング会社のアドバイザーとして活動したりしています。
また、大学2年の秋には、国家公務員総合職試験に合格しました。
そういった中で、「人間力」を高く評価していただいています。これには、小学校時代の個性を尊重した伸び伸びと自由に学ぶことのできる環境や数々の体験が土台になってくれていると思います。何でもがネットで手軽に擬似体験できる昨今、実体験の底力を実感するとともにその機会を多数設けてくださったことに大変感謝しています。
なお、110年を超える歴史のある東京大学音楽部交響楽団(通称:東大オケ)でヴァイオリンを弾いています。20年ぶりの岡山公演を2027年夏に実現するために鋭意活動中です。お楽しみに。
朝日塾小学校には、校外学習やスキー教室など、良い思い出になった行事がたくさんあります。特に、6年のときの勉強合宿は、今でも懐かしく思い出します。個々の個性を大切にする校風、素晴らしい先生方や友達のおかげで、とても楽しく有意義な6年間を過ごすことができました。
卒業後は、灘中学校に進学し、現在は灘高校2年生です。学校は、生徒の自主性を重んじ、責任を伴った自由を認めてくれます。授業は意欲をかき立て、好奇心を満たしてくれます。生徒会活動では、中学1年から評議員を務め、学校運営に参画しています。また、部活動では「クラシック研究部」に所属し、年3回のコンサートを開催しています。
将来のことは、まだ決めていません。学校で6月と10月に開校される灘校OBが講師を務める「土曜講座」やこれからの経験を通して、進むべき道を考えたいと思います。
24期生 爲佐信彦さん
(2017年3月卒業) 岡山大学医学部医学科朝日塾幼稚園から朝日塾小学校、岡山白陵中学校、岡山白陵高等学校と進んで、今年4月に岡山大学医学部医学科に入学しました。中学受験、大学受験をすべて終えた今、小学校での6年間を振り返ってみると、周りの同級生にすごく恵まれていたなと感じます。今年、同じ朝日塾小学校の24期生で、東大理三(東京大学理科三類)に3人合格しています。そんな同級生と一緒に勉強していたので、自分も勉強しなきゃなという気持ちが自然と引き出されて、ものすごく良い学習環境でした。僕は6年生の1年間だけ塾に通って、1年生から5年生までは宿題しかしていませんでしたが、中学受験に不安はありませんでした。
朝日塾小学校は自然が身近にあって、学校の中でいろいろな自然体験ができます。僕の考えですが、小学校低学年・中学年までに、自然の中で多くの体験をしておくことが、そのあとの人生をより豊かなものにしてくれると感じています。自然が近くにある素晴らしい環境で6年間を過ごせたことも本当によかったです。
父は脳神経外科の医師で、脳腫瘍の治療を専門にしています。子どもの頃から本を読んだり、父から話を聞いたりしていたので、自然と医師になりたいと思うようになりました。小学校のときの将来の夢にも「医者」と書きました。
岡山大学医学部医学科には、岡山県の地域枠で入学したのですが、将来は、岡山の地域医療を支える総合診療医になることを希望しています。総合診療医は、19番目の基本領域として専門医制度が新設されたばかりで、どの診療科を受診していいのかわからない、複数の症状が出ていて診断がつかないなどのケースで、患者さんを多角的に診る医師で、総合的な診療能力が必要なオールラウンダーです。
岡山県は医療が充実しているといわれますが、岡山市や倉敷市といった人口の多い都市部に病院が集中していて、それ以外の町では、医師が全く足りていません。そういった町で僕がやりたいのは、医療をつなぐ仕事です。かかりつけ医のような立場で、患者さんの全身のスクリーニングをし、僕が解決できる症状なら解決して、できないなら、ほかの病院の専門医を紹介する。そんなふうに、患者さんを最適な医療につなげていきたいです。これが夢で終わらないように、医師国家試験に向けて6年間がんばって勉強していきます。
27期生 髙見つかささん
(2020年3月卒業) 岡山白陵中学校
私の朝日塾小学校での思い出は、いつも先生方が時間を取って私の気持ちを聞いてくださり、励まし、歩みを進める勇気をくださったことです。小学校では、何事も結果を恐れず、前向きに取り組み、乗り越える経験をし、不安なことに直面したときに怖気づいたり逃げたりするのではなく、勇気を持って一歩踏み出す大切さを学ぶことができました。
岡山白陵中学校では、生徒委員長を務めさせていただくなど、小学校で学んだことを活かし、活発な学校生活を送ることができています。またいつか、成長した姿を朝日塾小学校の先生方に見ていただけるように、日々努力していきたいと思っています。
28期生 岡田紋芽さん
(2021年3月卒業) 岡山大学教育学部附属中学校
私は朝日塾幼稚園から入学しましたが、他園からの新入生も多く、英語が得意な子、ピアノが上手な子など、いろいろな子がいる中で、自分とは異なる考えを認めながら、お互いに協力し合い助け合うことができた6年間でした。
2年生のときは、自習学習のノートを提出したときに、先生がノートいっぱいにコメントをくれ、シールやスタンプでカラフルにして返してくださり、モチベーションが上がりました。
3年生では、個人的に興味を持ったことについて先生に話すと、わかりやすく説明してくれ、今でもそれが活かされています。「学年賞」という賞をもらったことも、やる気につながりました。
4年生になると習熟度別学習が始まり、ついていけなくなるのではと心配でしたが、おもしろく楽しい先生だったので、難しい内容でも授業中に笑いがあり、7時間授業でもあっという間でした。
5年生では、連絡帳に問題やクイズを書いて提出したら、それに全部答えてくれ、おもしろいコメントをつけて返してくださり、思い出に残っています。
いよいよ受験学年の6年生になり、精神的につらいときは先生に相談に乗っていただきました。授業中だけでなく、休み時間に質問にいくと、どんな問題でも丁寧に教えてくれ、児童一人ひとりに寄り添ってサポートしてくれて、とても心強かったです。
6年間続けていた合唱団では団長をしていたので、リモート合唱やコンクール、ラジオ出演など、忙しかったけれど、いろいろな経験ができて、やってよかったと思えることばかりです。
今は中学生になり、合唱部がなかったのでバレー部に入りました。人と関わることや、お互いに教え合い、目標を持って練習を頑張ることは同じだなと実感しています。
特に合唱団で感じたことですが、朝日塾小学校では、少し勇気を出して一歩でも半歩でも踏み出して、先生に自分のやりたいことや考えを伝えれば、それが叶ったり、自分を成長させてくれたりするので、自分に自信を持てました。中学校では私一人だけで不安でしたが、小学校での経験が活かされ、自信を持って自分を出せていると思います。現在はSDGsについて学ぶ機会が多くなり、学んだことをどう将来に活かせるのか、どのようにすればこの世界は良くなるのかなど、身近なことにつなげて実践しています。